たまゆら☆ラビリンス
趣味と私的な嗜好についてのちょっとしたレビューや、 日々感じたことなどを気ままに綴っていきます。。。
※コメント及びトラックバックは管理人承認後の表示となりますのでご了承下さいm(__)m
四季 春・夏・秋・冬 / 森 博嗣
0128.jpg文庫で出るのをずっと心待ちにしていました。

工学博士にしてミステリィ作家、森博嗣(もりひろし)氏の代表作、「S&Mシリーズ」の第1作『すべてがFになる』と最終作『有限と微小のパン』に登場した、天才科学者・真賀田四季(まがたしき)博士の物語です。

ご存知ない方のために、「S&Mシリーズ」は、主人公の国立N大学助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と同大学に在学する学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、“超”推理で難事件を解決するというミステリィもので、さらに本シリーズに続くシリーズとして、同じく自称科学者・瀬在丸紅子(せざいまるべにこ)が主人公の「Vシリーズ」があります。

そしてこの「四季」4部作では、真賀田博士の少女時代から一人の女性へと成長する裏側に隠された過去や、その後の失踪の謎を通して、天才の精神世界の在りようを描く一方、「S&Mシリーズ」と「Vシリーズ」との繋がりと、それぞれの登場人物たちの人間関係が明らかにされます。

両シリーズの繋がりについては、「Vシリーズ」の最終作『赤緑黒白』で少女時代の四季が登場する伏線から予想はできたのですが、『女王の百年密室』、『迷宮百年の睡魔』の通称「女王シリーズ」とも出版元の枠を超えてリンクしていたのには、正直完全に想定外で驚いてしまいました。
作者はいったい何時からこれを考えていたんだろうと、つい邪推してしまいます。

最近では理系出身の作家もよく目にしますが、この人の場合は特に、全体的な作品構成から伏線の張り方、登場人物の会話に至るまで、とても理系的なニュアンスを感じます。
でもミステリィのトリックと、そこに至るアプローチの組み立てには、そもそも理系的な要素による面が大きいのかなって気もしますが。。。

あと、この両シリーズに登場する人物たちは、それぞれの個性がすごく立っていて、会話なんかの絡みがすごく面白いし、シリーズを追って読み進むうちになんだかとても愛着が湧いてきます。
恋愛の要素がちょっとだけ入っているのもいいスパイスになっています。

ところで作者曰く、基本的にはシリーズ中のどこから読んでも楽しめます、ということで、まぁたぶんそうなんだろうとは思いますが、個人的にはこの「四季」シリーズを120%楽しむためにも、やっぱり「S&Mシリーズ」の第1作から順番に読んでいくことをお薦めしたいです。
相当長い道のりですが…^^;

本作で一つだけ、小鳥遊練無(たかなしねりな)と香具山紫子(かぐやまむらさきこ)が出てこなかったのが残念でしたが(;_;)、この後に続く「Gシリーズ」がまた楽しみです☆
【2007/01/31 00:04】 | book | トラックバック(0) | コメント(0)
gargoyle [ガーゴイル]
0127.jpgこちらは、以前に名古屋ボストン美術館のミュージアムショップで購入した、ガーゴイルのマスコットです。

高さは6センチぐらいで、台座の上に体育座りでちょこんと座っています。
顔はイヌとネコの中間のような感じで、大きなつぶらな瞳で前方をじぃっと見つめています。
台座に「Chester」と書かれているのは名前なのかな。。。

ガーゴイルって今までモンスターの固有名詞だと思っていたのですが、もともとはゴシック様式の西洋建築で雨どいとして設置されたものなのだそうです。
つまり屋根からつたわってきた水が、ガーゴイルの口を排水口として流れ落ちるような仕組みになっているんですね。
形状もさまざまあるようですが、怪獣を象ったものが多いのは宗教的な意味合いによるもので、悪霊を水と一緒に外へ排出する一方、日本の鬼瓦のように悪霊の侵入を防ぐ魔除けの役割もあるそうです。
paris42.jpggarg6_big.jpggarg7.jpg
ノートルダム大聖堂(パリ)のガーゴイルは中でも有名で、建物全体に設置されている数は全部で数百にも上るのだそうです。

この口から出てきた水、ちょっとかぶりたくないですね…^^;
【2007/01/28 19:58】 | other loves | トラックバック(0) | コメント(0)
ひとり居酒屋
突然ですが、冬の寒〜いこの季節、無性に熱燗が飲みたくなるのです。

と言う訳で、今日は仕事帰りに“ひとり居酒屋”してしまいました(^_-)

実はこれまでもいろいろと、家から歩いて帰れるところで、ひとりでも入りやすい感じの居酒屋をずっと探し歩いていたのですが、今日ついに見つけてしまったかも知れません(笑)

きやり」というお店で、家からは駅の反対側なのですが、カウンター席が長くとってあって一人で来てるお客さんも多かったし、店内も明るくてアットホームな感じで、店員さんの感じもすごく良かったです。
そして何より、料理が美味しくて、しかもとってもお値打ちなのです。
いつも一人でいくと3千円は軽くいくのに(たぶん食べ過ぎ)、今日はお腹いっぱい食べて2千円ちょいでした(^^)v

ちなみに本日いただいたのは、
つきだし(ひじき煮)、どて煮込み、冷奴、つくね・砂肝(各1本)、おでん(昆布・ちくわぶ)、鉄火巻き の以上6品+熱燗2合です。

各種なべもあったけど、それは次回のお楽しみってことで。
いやほんと、至福のひとときでした☆
【2007/01/27 01:58】 | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0)
瓦礫の街〜SEEK FOR LOVE / GRASS VALLEY
0102a.jpg私と同世代でも、このバンドをご存知だという方は、当時よほどの音楽通か相当なマニアだったのではないでしょうか^^;

「草原の谷」という、とっても素敵な命名のこのバンドは、1987年のデビューから1992年の解散までの約5年間にわたって活躍した5人編成のバンドです。

本作は、彼らの通算5枚目となるアルバムで、デビュー以来のシンセサイザーを多用したアートで耽美的なモダン・ミュージックから一転、ロック色を強く押し出したハードで重厚なサウンドへと路線変更するきっかけとなった作品です。

内容的には、収録曲が物語性を持って構成されたコンセプトアルバムなので、全体的にすごくまとまりのある仕上がりになっています。
曲としては「灰色のオリオン(#3)」が個人的にすごく好きで、低音でスピード感のあるリズムに乗せて、詩の幻想的な情景が目に浮かぶようです。

しかし残念ながら、このアルバムを最後に、ヴォーカルの出口雅之氏と並んでバンドの双璧をなしていた、ドラマーの上領亘(かみりょうわたる)氏が音楽性の相違から脱退してしまいます。そして、バンドのキーマンであり、メロディメーカーであった上領氏を失ったバンドは、その後フェードアウトするように解散への一途を辿っていくことになります。

ところでこの上領氏については、「超絶技巧」「千手観音(笑)」という言葉で語られるほど、繊細なイメージの外見のとおり、正確無比な非常にテクニックのある、また“見せる”ドラミングで知られるドラマーで、BUCK-TICKのドラマー、ヤガミトール氏も尊敬するミュージシャンとして彼の名を挙げています。

そしてもう一人触れない訳にはいかないのが、本作のジャケットを飾るバンドのヴォーカルにしてフロントマン、出口雅之氏。
ハーフっぽい顔立ちのルックスと、少しこもった感じの特徴的な低音ヴォイスの持ち主で、どこか神秘的な雰囲気の佇まいが当時とても印象的でした。

061.jpgバンド解散後は、90年代前半に全盛を極めた、WANDS、T-BOLAN、ZARD、大黒摩季などのビーイング(音楽事務所)系バンドやミュージシャンと並んで、REV(レフ)という(ソロ)ユニットとして活動していました。



もうずっと前に、テレビで一度だけ当時のバンドのライブ映像を見たことがありますが、残念ながら映像として商品化されているものはありません。。。

ちなみに、現在放映中のトヨタの新型車「ブレイド」のCMで、出口氏がナレーションをされています。
時々ふと、昔聴いていたバンドやミュージシャンの方々が今どうしてるのか気になって、ネットで検索したりするのですが、メジャーシーンからは遠ざかっていても、今も音楽活動を続けられていたりするのを知ると、なんとなくホッとするような、でもちょっと切ないような思いにかられます(@_@。
【2007/01/26 00:42】 | music | トラックバック(0) | コメント(0)
武士の一分
0107.jpg譲らない心。譲れない愛。
人には命をかけても守らねばならない一分がある。。。

『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』に続く、藤沢周平原作・山田洋次監督の時代劇三部作の最後となる作品です。
そして主演は、皆さんご存知の木村拓哉。

藩主の毒見役を務めて失明してしまった一人の下級武士の、武士としての尊厳(一分)を賭けた闘いと、夫婦の絆を描いたものです。

年末にもかかわらず、映画館は意外とお客さんいっぱいで、年配の方も結構多かったです。

感想としては、とても丁寧にじっくり作り込まれてる感じはすごくするし、決して悪くはないんだけど、何かが足りない…という観終わってちょっと物足りなさが残ってしまった感じです。
何だろう、普通に最後がハッピーエンドだったからかな。。。(悲しい結末が好きな私)

キムタクも剣の殺陣筋とかすごくきまってたし、悪かった訳では全然ないんだけど、時代劇でもやっぱりキムタクはキムタクなんだなと^^;
でも、妻・加世の不貞を知って、加世を離縁する場面での、見えない目で加世を見る目の氷のような冷たさは、一瞬ぞくっとさせられました。

ちなみに妻・加世役の檀れいさん、たぶん私は今回初めて見る女優さんなのですが、宝塚のご出身なのですね。鬘のせいかあんまり宝塚っぽくないような、素朴な感じの印象でしたが。

山田時代劇三部作、やっぱり『たそがれ清兵衛』を超えることはできなかったかな。。。
【2007/01/23 23:49】 | movie | トラックバック(0) | コメント(0)
犬神家の一族
0107a.jpg昨年の年末になりますが、有楽町の有楽座にて観て来ました。
ここの映画館に入るのは初めてだったのですが、ニュートーキョービルの3階にあって、エレベーターを降りると、そこには昭和レトロを感じさせるアールデコ調のクラシカルな空間が広がっていて、豪華で贅沢な雰囲気のとてもいい映画館でした。

さて、『犬神家の一族』と云うと、横溝正史原作のミステリー「金田一耕助シリーズ」の中でも定番中の定番で、過去にも何度か映画化・ドラマ化されていますが、今回は1976年に映画化された時の監督・市川崑、主演・石坂浩二が再びタッグを組んでリメイクされたものです。
そして物語のヒロイン・野々宮珠世役の松嶋菜々子をはじめ、若手からベテランまで豪華なキャストが顔を揃えます。

忌まわしきが巻き起こす、美しくも哀しい連続殺人。
信州の大財閥、犬神家の創始者である犬神佐兵衛の残した遺言状に端を発した相続争い、そしてやがて起こる、犬神家の家宝「斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)」をなぞらえた連続殺人事件と、犬神家に隠された「血」の謎を、名探偵・金田一耕助が明快な推理で解き明かしていきます。

あらすじが既にわかっている分、この先どうなるんだろうというどきどき感みたいのはないのですが、セットや照明なんかもすごく凝っていて、光と影のコントラストがとても美しい重厚な映像が、映画館の雰囲気にもすごくマッチしていて良かったです。

そんな全体として重々しい雰囲気の中で、金田一が泊まる旅館の女中役で登場する深キョンが、ぽわん♪としたキャラクターで場を和ませてくれます。

あと、この映画とはもう切り離せないのが、76年版に引き続いてのテーマ曲「愛のバラード」。
悲愴感たっぷりのとても美しい旋律の曲です。

ところで、これまで映画やドラマなどで金田一耕助役を演じた俳優さんは、全部で21人にもなるのだそうですが、私の知る限りではやっぱり石坂浩二が一番はまり役なのかなと思います。
と、原作を読んだことのない私が言うのもなんですが…(これから読みますm(__)m)

ちなみに、歴代の金田一耕助役をちょっと挙げてみると、
高倉健、中尾彬、渥美清、西田敏行、古谷一行、鹿賀丈史、豊川悦司、小野寺昭、中井貴一、片岡鶴太郎、役所広司、上川隆也、稲垣吾郎 etc。。。
ちょっと意外な顔ぶれもいらっしゃいますが^^;
吉岡秀隆なんか結構はまりそうなんだけどな。
【2007/01/22 00:17】 | movie | トラックバック(0) | コメント(0)
嫌われ松子の一生
嫌われ松子の一生 通常版 嫌われ松子の一生 通常版
中谷美紀 (2006/11/17)
アミューズソフトエンタテインメント

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行こう行こうと思いつつ見逃してしまったので、DVDを借りて観ました。

川尻松子という一人の女性の、数奇で波乱万丈な人生を描いた物語です。
監督は『下妻物語』の中島哲也監督。

夢見がちで明るい少女からやがて中学校教師となった松子は、修学旅行中に起きた窃盗事件が原因で学校を辞職する破目に。
それからの松子の人生は、坂道を転がるようにひたすら不幸のどん底へと落ちてゆきます。

同棲する作家志望の男の踏切自殺 ⇒ その男の友人との不倫・破局 ⇒ ソープ嬢のトップに ⇒ 同棲中のヒモを殺害 ⇒ 刑務所へ服役(8年) ⇒ 出所後、美容師に ⇒ もと教え子のヤクザ(龍)と再会・同棲 ⇒ 龍、逮捕・服役 ⇒ 龍の帰りを待つ ⇒ 龍、出所・再逮捕 ⇒ 一人暮らしの引きこもり生活(光GENJI・内海光司からのファンレターの返事を待ち続ける) ⇒ もう1度、美容師の仕事を。。。 ⇒ 荒川河川敷で中学生にバットで殴られ死亡(享年53歳)

と、ハッピーエンドの欠片もなく、物語は最後まで救いのないまま終ってしまうのですが、そんなとことん不幸な人生を逆手に取って、あくまでもコミカルでポップなタッチで描かれているので、次はどんな不幸が待ち受けているんだろうと、思わずワクワクしながら観てしまいました。
途中ではさまれるミュージカル調のシーンなんかもいいアクセントになってたし、映像も中島監督ならではのゴージャスでファンタスティックな感じですごくいいです。

あとは、いろんな人がちょこっとずついっぱい出演しているので、ウォ○リーをさがせ(古っ)的な感じも楽しめます。

中島監督作品の映像は、どこか、かのティム・バートン監督を彷彿とさせるようなファンタスティックな映像で個人的にすごく好きなのですが、3年ぐらい前のクリスマスにTVで放映された、SMAP主演の『X'smap〜虎とライオンと五人の男〜』の演出も中島監督の手によるもので、こちらもすごく映像が綺麗でお薦めです。
X'smap ~虎とライオンと五人の男~ X'smap ~虎とライオンと五人の男~
SMAP (2005/11/30)
ビクターエンタテインメント
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松子の一生は人から見れば確かに不幸かも知れませんが、死の間際、松子は自分の一生をどう想いながら死んでいったのでしょう。
【2007/01/20 01:03】 | music | トラックバック(0) | コメント(0)
Again! すかんち'07 again!!
昨年東京、大阪限定で行われた再結成ライブに引き続き、今回は名古屋も含めて3都市3夜限りの再々結成ライブということで、SHIBUYA-AXに行ってきました。

0113.jpgすかんちのライブに行くならやっぱりこれかなって思って、ひさびさに引っ張り出してみました。

ライブで私の後ろにいた方、邪魔ですいませんでしたm(__)m

昨年のライブも会場は同じだったのですが、前回は約10年振りの再演ということもあってか、演奏に若干練習不足なのかなと感じる部分があったのですが、今回はメンバーの息もバッチリ合ってたし、すごくまとまった感じで、とても良いライブでした。
ドクター田中氏(Key&Vo)も前回より全然よく声が出てたし。(めちゃ辛そうでしたが…^^;)

0113a.jpgそして、今回のライブツアーに合わせて、すかんちのメジャーデビュー前の1987年に100枚だけ自主制作された幻のアルバム「SCANCH'N ROLL SHOW」が再発されるということで、ライブ前にタワレコでさっそく購入。

ライブ中にROLLYがこのアルバムについて言及されておりましたが、これはすかんちのルーツと結成当時を知るための、貴重な「資料」(あくまでも)なのだそうです(笑)

ちなみに、ROLLYと槇原敬之氏(マッキー)は従兄弟同士の間柄ですが、このアルバムの中の何曲かはマッキーがベースやキーボードを弾いていたり、ちょっとだけマッキーの声(初々しい)も録音されています。

これで当分はすかんちとしての活動はないのかなと思いますが、できれば適当なスパンで定期的にやって欲しいな、と思う次第です。
そして、現役時代に成し得なかった夢の武道館で、すかんちのライブが見られる日を切に願ってやみません。
【2007/01/15 00:45】 | music | トラックバック(0) | コメント(0)
contrast MARY
0108.jpg以前趣味で描いていたパステル画の一枚です。

最近はもう全然描かなくなってしまいましたが、これは描き始めの頃のもので、モデルはイエローモンキー時代のlovinこと吉井和哉氏です。

パステルというのは、顔料の粉末と粘着剤を練り合わせて棒状に固めた画材で、種類もいろいろありますが、イメージとしてはクレヨンに近い感じです。
パステルの特徴的な使い方(技法)としては、描いた後に指で擦ってぼかしの感じを出したりします。

当時ちょっとだけパステル画教室に通っていたこともありましたが、描き方はほんと人それぞれで、私の場合はかなり強めに色を乗せつつ、重ね塗りでさらに色を塗り込んでいきます。

実家に行くと、いつか個展でもやろうかと額縁に入れたものが何枚か押入れの中に眠っていますが、おそらく日の目を見ることはないでしょう。。。
でもまたそのうち、せめてもの供養に、この場でご紹介していければいいかな思います☆
【2007/01/10 01:54】 | art | トラックバック(0) | コメント(0)
球体写真二元論 細江英公の世界
0107b.jpg恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館にて観て来ました。

写真家細江英公氏の1961年から2006年までに出版された7冊の写真集から代表作を選び、その活動の軌跡をたどる写真展です。

hosoe008.jpg普段写真展に行くことはほとんどないのですが、今回は作家三島由紀夫を被写体にした『薔薇刑(ばらけい)』(1963)がちょっと見てみたくて足を運びました。
解説によると、この『薔薇刑』のテーマは「エロスとタナトス(生と死)」なのだそうですが、自ら人体改造と称して究極の肉体美を追求した三島のマッチョな肉体と薔薇の組み合わせが、なんとも妖しげで危険な香りを漂わせていました(笑)

ちなみにタイトルの「球体写真二元論」というのは、細江氏の持論で、主観(自己表現)と客観(写真の記録性)を球体の対極として、その多元性を持つ球体に表現の無限の可能性を見い出していこうとするものだそうです。

全体的な雰囲気としては、どことなく寺山修司氏に通ずる前衛的でアバンギャルドな匂いのする作品群でした。
【2007/01/08 21:33】 | art | トラックバック(0) | コメント(0)
バティック マスク
0102.jpg一時期、アジアン雑貨に凝っていた時にネットで購入した木彫りのお面で、バティックの染色技法で彩色されています。

バティックというのは、もともとインドネシアの伝統的なろうけつ染め(蝋で防染して染色する技法)で染色した布で、日本では「ジャワ更紗」とも呼ばれます。
何度も何度も蝋置き(ろうけつ)を繰り返しながら、一色一色丁寧に布に色を落として、様々なモチーフや模様を描き出していきます。
18世紀頃から作られるようになり、最初は一部の貴族階級のみが着用を許された高価なものでしたが、やがて一般的に普及して、宗教などの影響も加わり東南アジア各地で様々な文様のバティックが作られるようになったそうです。

片手に顎をのせて、気怠げに何かをじっと見つめている表情が、どこか神秘的でミステリアスな雰囲気を醸し出しています☆
【2007/01/07 12:58】 | other loves | トラックバック(0) | コメント(0)
Statue of Liberty
0105b.jpgこれは私が大学の時に、わけもなくただ衝動的に造ってしまった「自由の女神像」のオブジェです。

ほとんどすべて針金でできていて、高さは40cmぐらいです。
最初は何気なく針金を曲げたりして遊んでいたのが、そのうち何故かふと自由の女神像のイメージが湧いてきて、創作の衝動に流されるまま1ヶ月ぐらいかけて造りました。

ニューヨークのリバティ島に建つ自由の女神像は、1886年にアメリカ合衆国の独立100周年を記念してフランスから贈られたもの。
像のモデルとなったのは、画家ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」と、像の作者であるフランスの彫刻家、フレデリク・バルトルディ自身の母親なのだそうです。
1990年代にこの像の女性が白人か黒人かということで議論になり、最終的には「緑人」ということで収束したんだとか。なんとなくアメリカらしい感じですね(^^)
以前は冠部分の展望台まで階段で上ることができましたが、現在は9.11米同時テロの影響で、内部への立ち入りは残念ながら全面禁止されています。

ところでこの自由の女神像は、パリと東京(台場)にもありますが、高さはアメリカのものに比べて約1/4のサイズです。

ちなみに東名を走ったことのある方はお気付きかと思いますが、浜松ICあたりの道路脇にあるHOTELの上にちゃっかり建っています。(夜はライトアップまでされて…)

はぁ、こんな工作をする時間があった当時が羨ましい。。。
【2007/01/07 01:48】 | art | トラックバック(0) | コメント(0)
IN THE MOOD / 氷室京介
0102b.jpg日本ロック界に君臨する孤高のカリスマ、KING OF ROCK・氷室京介。

先月の20日に発売されたばかりの、ソロ・オリジナルとしては通算11枚目となるアルバムです。
こちらは[SPECIAL LIVE DVD]付きの初回限定版。

好きなアーティストはたくさんいますが、私にとって氷室京介は別格、永遠の憧れであり、ヒーローなのです。
想えば私の青年時代において、彼の存在は常に私の日常の一部であったと言っても過言ではなくて、今思うと、人生の価値観そのものに関わる多くの部分で影響を受けたのではないかとさえ思います。

さて、アルバムの内容はと言うと、ここ最近のアルバムに比べると、今回はかなりストレートな8ビートの縦ノリロックが全開といった感じで、もうめちゃ×2かっこいいです。

中でもひときわソリッドな感じの#6「SAY SOMETHING」は、GLAYのTAKUROが作詞を担当していて、レコーディングにもGLAYのメンバーが参加しています。
これは、前回コラボした「ANSWER」からの流れでしょう。
#10「PAIN」、#11「MISS MURDER」は、それぞれ「Jimmy Eat World」、「A.F.I」というアメリカのバンドのカバー曲で、原曲は聴いていませんが、ほとんど違和感もなく他のオリジナル曲に溶け込んでいる感じで聴けます。
あとは、シングルカットされた曲が何曲かアルバムバージョンで収録されていますが、「EASY LOVE」はシングルバージョンのほうが個人的には好きかな。

0102c.jpgそして初回限定特典のDVDには、先の「ANSWER」含め3曲のライブ映像が収録されています。
ちなみにこの時のGLAYとのコラボライブには知人(nackyさん)と参戦して来たのですが、こうして映像で見てもヒムロックのとても楽しそうな笑顔が印象的です。

余談ですがこの初回限定版、制作サイドの手違いにより、外装の仕様がアーティスト側の意図したデザインと異なってしまったようで、既出荷分は間に合わなかったのですが、これから購入される方は、ジャケット裏面の帯が波形にカットされているものが正規のデザインだそうです。

最近ではもうずっと作詞は他の作詞家さんが担当していますが、アルバムのうちの1曲でもいいから本人に書いて欲しいな、と思う次第です。。。
【2007/01/03 02:48】 | music | トラックバック(1) | コメント(0)
及川光博、かく語りき。
1226b.jpg「常々、“余計なひとこと”が多い僕だった。想えば生徒会長として壇上に上がった時も、放課後の部活動でも、大学時代のコンパでもバンドのメンバーにも。それから、恋をしていても。」

ミッチーこと及川光博氏のデビュー10周年メモリアルと題して、ミッチーの10年間の活動の中から、インタビュー記事やステージのMC等における彼の名言(珍言?)の数々を集めた語録集です。

私の記憶では、この人は「王子キャラ」という言葉とそのイメージを世に定着させた第1人者ではないかと思います。(その後、定着し過ぎてしまったイメージを払拭するために苦労することになるのですが。。。)
そしてそんなパブリックイメージから受ける誤解や偏見も、決して少なくなかったのではないかと思いますが、芸能界というショウビジネスの世界で、彼ほど真摯に自身をエンターテイナーたらんとすることにストイックであり続けようとする人は、今の時代、とても希少な存在なのではないかと思います。

この本に収録されている“余計なひとこと”には、そんなミッチーの人生観や、表現者としてのプライド、そして人に対する優しさとサービス精神が溢れています。

それではここで、気になる?その中身をちょっとだけご紹介しちゃいます。
もっと読みたい人は、迷わずお近くの(大きな)本屋さんへ☆

「最初から分かったフリして諦めちゃダメ。思い込みなんだから。相手が受け入れてくれなくても 自分の意思をしっかりと言葉にして伝えるってことが大事だよ。」

「ライバルは 昨日の自分さ」

「疲れも悲しみも楽屋においてくる。それがエンターテイナー、それがスターってもんよ!」

「現実を踏まえたうえで、美しく生きようっていう、そういう気持ちを忘れちゃいけないと思うんだよね。バラの運命(さだめ)に生まれてしまった以上ね。気高く強く美しく…こんばんは、及川光博です。みたいな(笑)。」

「キラキラするものは切ないのさ。なぜなら影とセットだから。」

「人間って嘘をつかなきゃ生きていけない。自分と他人、どっちに嘘をつくかで マジョリティーかマイノリティーかが決まるんだろうなぁと思いました。」

「きれいごとって実現不可能なものみたいに言われがちだけど、本当のカッコよさって きれいごとを実現してしまうことだと思うんだよ。」

「趣味、精進ですから(笑)。」

「人それぞれ何かが足りない。その足りない何かこそが、その人の個性を形作っていると思うんだよ。」

「本気とは、後悔しないこと。」
【2007/01/02 12:48】 | book | トラックバック(0) | コメント(0)
初詣で
0101.jpg皆様、明けましておめでとうございますm(__)m

と言う訳で、今日は赤坂・日枝神社へ初詣でに行ってきました。


上京してから今回で3回目の越年となりますが、初詣では毎年場所を変えて行っています。
去年は深川の富岡八幡宮へ行きましたが、混み具合いとしては今回のほうが空いていました。(参拝を終えて戻ってきたら参拝客の列が長くなっていたので、時間的な問題もあったかも知れませんが。)

本殿の赤と緑のコントラスト、シルエットのシンメトリーがとても美しいです。

0101a.jpgちなみにこちらの神社の神使は猿なのだそうで、神門に夫婦猿の像が安置されていましたが、おそらくその繋がりなのでしょう、境内の一角では猿回しが。。。
3代目次郎君だそうです(^^)


さてさて、あとは願い事のほうが叶うといいな☆
【2007/01/01 20:41】 | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0)
陰摩羅鬼の瑕 / 京極夏彦
1226a.jpg京極夏彦氏の作品を読むのはかなり久し振りになりますが、昔知人(くにさん)に薦められて以来、私の好きな作家のひとりで、本作は京極氏の代表作である「京極道シリーズ」第7作目となるものです。

この京極道シリーズでは、毎回その作中で起こる事件を象徴する妖怪が登場し(と言っても実際の妖怪が出てくる訳ではありませんが)、その妖怪を人に取り憑いた呪縛や妄念といったものに見立てて、主人公である“憑物落し(つきものおとし)”京極道こと中禅寺秋彦(ちゅうぜんじあきひこ)が、登場人物(主に事件の犯人)に取り憑いた憑物を落として事件を解決するという設定です。
そして今回の妖怪は、黒い鶴の如き妖怪「陰摩羅鬼(おんもらき)」。

信州白樺湖畔のほとりにひっそりと佇む、通称「鳥の城」と呼ばれる荘厳な謎の洋館。
夥しい数の鳥の剥製が陳列された館で、20年に亘って繰り返される連続花嫁殺害事件。
5人目の花嫁を迎えることになった館の主、由良昂允(ゆらこういん)伯爵は、事件を未然に防ぐべく、探偵・榎木津礼二郎(えのきづれいじろう)に花嫁の護衛を依頼する。
しかし婚礼の夜、惨劇はまたしても繰り返されてしまう。
これは、外界からあまりにも隔離された環境で育ったために、「死」の概念を誤って認識してしまった男の悲劇の物語です。

京極氏の作品、特にこの京極道シリーズは、とにかく本が分厚いので、手に取るのを躊躇してしまうという方もいらっしゃるかも知れませんが、実際に読んでみるとすごく読みやすいです。
また、氏の文章で使われる語彙や言葉はとても洗練されているので、文体が非常に美しくて、静かで淡々とした筆致でありながらも、読み進むうちに作品の世界観にぐいぐいと引き込まれていく力強さがあります。
ただ、“超”妖怪オタクである氏の博識ぶりを披露するような妖怪に関する記述(解説)部分は、多少好き嫌いがあるかも。

あとは、毎回登場する個性的(奇抜)な登場人物達の活躍も見(読み)どころのひとつです。

姑獲鳥の夏 プレミアム・エディション 姑獲鳥の夏 プレミアム・エディション
堤真一 (2005/11/25)
ジェネオン エンタテインメント

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2005年にシリーズ第1作となる「姑獲鳥(うぶめ)の夏」が映画化され、京極道を堤真一が演じています。
こちらはかなり豪華なオープンセットで、原作の雰囲気はよく出ていたと思いますが、堤真一はともかく、個人的にはその他の配役がちょっとイメージと違うかなぁ、と。。。
まぁ、言い出すときりがないですが。
ちなみに今回の「陰摩羅鬼の瑕」を仮に実写化するとしたら、由良昂允伯爵役は是非、榎木孝明さんに(^_-)

余談ですが、京極氏は作家デビュー以前からデザインや装丁なども生業とされていて、以前紹介した綾辻行人氏の単行本等のカバーデザインなどは氏の手によるものだそうです。

黒の単衣に黒手甲、黒足袋に黒下駄、鼻緒だけが赤い。
虎のような目をした黒衣の男。
「この世に不思議なことなど何もないのだよ、関口君」
【2007/01/01 18:39】 | book | トラックバック(0) | コメント(2)
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プロフィール

祐suke

Author:祐suke
age:35
blood type:A
zodiac:Gemini
address:Edogawa-ku,Tokyo
love:綺麗なもの,雨の日,ドライブ
hate:夏の太陽,onion

「神は天にいまし すべて世はこともなし」
どちら様も日々健やかな毎日を☆

徒然のひとりごと

Just keep the way you are.
自分らしくいきましょう。

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