“のだめ”の影響か、巷では俄かにクラシックブームのようですが、それもあってか映画館は満席状態でした。中には何故かヴァイオリンケースを抱えた女の子の姿も…^^; 生涯を独身で過ごしたベートーヴェンの恋愛秘話については過去にも映画化されていますが、今回の物語は、特に交響曲「第九」誕生前後の期間にスポットを当てて、写譜師として第九の完成を支えた女性作曲家との師弟愛と、創作活動を通してそれがやがてかけがえのない愛のかたちへと変わっていくまでを描いています。 最初は期待に反して女性の写譜師が来た事に激怒するベートーヴェンが、徐々に彼女の才能を認め、お互いに信頼関係を築いていくという二人の距離感が、とても繊細なタッチで紡がれていきます。 作中では、当然ベートーヴェンの曲が多く使われていますが、どちらかというと少しマイナーな曲が多いかな。 私がクラシックを聴くようになったのは、クラシック好きの母親の影響が大きいのですが、「エリーゼのために」はそんな母親の大好きな曲で、子供の頃よくレコードから流れていました。
第九の完成当時すでに難聴に冒されていたベートーヴェンは、初演を自分で指揮しながらもオーケストラの音楽はほとんど聞こえず、演奏後の会場の盛大な拍手にも気付かなかったと云います。 それから180年近く経った今でも、年末のこの時期、世界中で第九が演奏されているなんて、ベートーヴェン本人でさえもきっと想像できなかったことでしょう。 人類が宇宙に誇る音楽をひとつ挙げるとすれば、私は間違いなくこのベートーヴェン交響曲第9番であろうと思います。 さて、いよいよ明後日は私にとっても年末恒例の第九演奏会☆ そして今年は念願のサントリーホール!! ![]() |
今年のクリスマスは体調崩して寝込んでしまいました…(+_+)ま、別に予定もないからいいんだけどさっ(;_;) さて、そんなクリスマスの夜にもお薦めのカクテルをひとつ。 Rusty Nail(ラスティ・ネイル)とは「錆びた釘」という意味で、その琥珀のような色合いから名付けられたという説もあります。 レシピはいたってシンプルで、氷を入れたオールド・ファッションド・グラスに、スコッチ・ウイスキーと、ドランブイというスコッチ・ウイスキーベースの蜂蜜リキュールを注いで、最後に“美味しくなぁれ”という願いを込めて軽くステア(かき混ぜる)します。 お味はと言うと、もう、とろけてしまいそうに、甘〜いカクテルです☆
「どれだけ 涙を流せば 貴方を 忘れられるだろう♪」 Barにお立ち寄りの際は、是非ともご賞味下さいませ☆ ![]() |
原作(小川洋子著)は、「本屋さんが選ぶ第一回本屋さん大賞」などの賞を受賞したベストセラー小説。 事故の後遺症で80分しか記憶が持たない天才数学博士と、シングルマザーの家政婦と、その10歳の息子との心の触れ合いを通して、今を生きることの大切さを描いた物語です。 久し振りに心が洗われるようないい映画でした。 映画の中でいくつか数学の概念が出てくるのですが、そのうちのひとつで、異なる2つの数のそれぞれ自分を除いた約数の和が、互いの元の数に等しくなる数を「友愛数」と言うそうです。 (たぶん数学で習ったかも知れませんが、全く記憶にありません^^;) つまり、 220:1+2+4+5+10+11+22+44+55+110=284 284:1+2+4+71+142=220 ということで、最も小さい友愛数の組み合わせがこの220と284なのだそうです。 “友愛”なんてとても素敵な名前ですね。 ちなみに学生時代、私はあまり深く考えもせず、ほとんどフィーリングで文系を選択してしまいましたが、ほんとは美術と並んで数学は好きな教科でした。 解釈の仕方で答えがいくつも存在するような曖昧さが一切なくて、正解はひとつだという白黒はっきりつけるところが、潔癖症の私の性格に合っていたんじゃないかと思います。 でもきっと理系にいっていたら、逆に嫌いになってたかもしれませんが。。。 できればもう一度勉強してみたいなと、ちょっと思ったりもします。 ![]() |
前回ご紹介した〈cross〉と同じ時に購入した、「ダビデの星」の形をしたオーナメントです。こちらも陶器でできていて、青色をベースに模様が描かれています。 ダビデの星は、別名「六芒星」または「ソロモンの印章」とも呼ばれますが、魔除けや護符の意味を持つとともに、ユダヤ教を象徴するしるしとされ、イスラエルの国旗にも描かれています。ダビデの名は、古代イスラエルを統一した2代目の王ダビデに由来するもの。 ちなみに父ダビデの後を継いで3代目の王となったのが、賢王として名高いソロモンです。 また、日本でも伊勢神宮参道の石灯篭に刻まれている籠目紋(かごめもん)が、このダビデの星と同じ形であることから、「日ユ同祖論」という説もあるそうです。 ところで、ダビデ像と言えばミケランジェロの彫像が有名ですが、フィレンツェのバルジェッロ博物館にもドナテッロ作のダビデ像が所蔵されていて、こちらは少年期のダビデです。シルエットはとても綺麗なんだけど、何故かちょっと不思議ないでたちです。。。 ![]() |
チラシの妖しげな雰囲気につい誘われてしまいました。1983年にトニー賞の最優秀作品賞も受賞したブロードウェイ舞台の日本版です。 本場では3年間で1222回のロングラン公演になったんだとか。 トーチソングとは片思いや失恋をうたった歌のことで、さまざまな人間関係から生まれるいろんな愛のかたちを3部作(トリロジー)の形式で描いた「3つの愛の物語」です。 そして、この物語で語られる愛の切り口は「同性愛」。 登場人物&キャストは、ナイトクラブで働く主人公でゲイのアーノルド/篠井英介、アーノルドの元恋人でバイ・セクシャルのエド/橋本さとし、エドの恋人(妻)ローレル/奥貫薫、アーノルドの現恋人アラン/長谷川博己、息子がゲイであることを今だに認めないアーノルドの母親/木内みどり、アーノルドが養子にするゲイのデイビッド/黒田勇樹。 そんな愛することに不器用な人間達が、愛に傷付いたり悩んだりしながらも、それぞれの愛のかたちと自分自身のアイデンティティを探し求めていく姿が、軽快でコミカルなタッチで描かれています。 でもその裏には、ゲイ(同性愛者)の抱える、友人や恋人との人間関係だったり、家族や社会との関わりについてのさまざまな問題が含まれているように感じました。 同性愛者に対する社会での差別や偏見はやはり少なくも存在するのでしょうが、人を愛するという気持ちには何の変わりもないこと、人を想いその人のために生きていくことという、普遍的な愛の本質について改めて気付かされた気がします。 ところで今回、座った席がなんと前から3列目!(^^)! これまで随分といろんな舞台を観てきましたが、役者さんをこんなに至近距離で観るのは初めてです。(まぁ、いつも安い席を取っているから当然ですが。。。席種のない劇場だとこういうこともあるんですね。) お蔭でゲイ役にはまり過ぎの篠井英介を間近で見るのは軽い衝撃でした^^; ちなみにこの舞台は1988年に映画化もされていて、舞台同様原作者自身が主演を務めています。こちらは私もまだ観ていませんが、なかなかの名作のようです。 今度観てみよっと☆
“I love you but not enough...” ![]() |
先日の旅行帰り、上野に着いたのが夕方よりまだ少し早い時間だったので、平日だし「これはチャンス!」ということで観て来ました。ところが館内に入ってみると、平日の美術館とは思えないほどの混み具合で、それぞれの展示作品の前には常に人だかり状態。。。 ちなみに休日はこの3倍は入るんだとか。うーん、それはかなりキツイかも… 今回の展覧会は、20世紀シュールレアリスムを代表する画家サルバドール・ダリの生誕100年を記念して開催されたもので、ダリの初期から晩年に至るまでの作品約60点を集めたもの。 ダリの展覧会は過去にも何度か開催されているようですが、私はたぶんこれだけの作品をまとめて観るのは今回が初めてです。 シュールレアリスムとは、1920年代にフランスで興った芸術運動を総称したもので、日本語的な解釈では「超現実主義」と言われます。 定義としては、「思考の真の働きを表現しようとする純粋に心的なオートマチスム」(?_?)となるそうですが、要するに夢の中のような意識や理性の介在しない世界の中に存在する「現実を超えた現実」(無意識下の現実)を表現することを目的とする、自己実現のひとつの形態とでも言うのでしょうか。 思想的には精神分析学者フロイトの深層心理学などの影響を強く受けているようです。 ところでこの「超現実」というのは、私も少し誤った認識をしていたのですが、「現実を超越した非現実」という意味ではなくて、日常としての現実に隣接または内包された「過剰なまでの現実」という意味で、普段は気付かない「強度の強い現実」「上位の現実」なのだそうです。 と言われても分かったような分からないような感じではありますが…(@_@。 要するに超現実の“超”は、「超高速」だとか、若者の言葉で言う「超ムカつくぅ」とかの“超”と同義という訳ですね。 さて、そんなシュールレアリスムに彩られた展示作品の数々は、まさにダリの頭の中を覗いているような感覚に捉われてしまうものばかりです。 観方としては、作品に込められたさまざまな意味を読み取ったり、観る側の解釈で創造力を膨らませたりと、それぞれに色々あると思いますが、私のような左脳タイプの人間には作品の意味を理解しようとすればするほどどうも疲れてしまうので、このてのものは直感的に観てあまり深く考えないようにしています。 ダリと言えば、「柔らかい時計」の描かれた『記憶の固執』(1931年/左上)がもっとも有名な作品のひとつとして挙げられますが、今回の展示作品の中には『記憶の固執の崩壊』(1952−54年/左下)という、『記憶の固執』から約20年後に描かれた作品が展示されています。![]() これは、シュールレアリスム時代に続く原子核神秘主義時代という、原子物理学に影響を受けた表現手法によって、第2次世界大戦と原子爆弾の脅威を経験したダリが、あらゆるものが消滅するという強い信念を抱くようになったことから描かれたものだそうです。 あと今回の見所のひとつとして、ダリの美術学校時代の朋友ルイス・ブニュエル氏との共作映画『アンダルシアの犬』が館内の一画で上映されています。 上映時間16分ほどの実験的ショート・フィルムで、内容的にはほとんど脈絡のない映像を断片的に繋げたもの(はっきり言って完全に理解不能…)ですが、シュールレアリスムの代表的な映像作品として有名です。冒頭の、剃刀で女の眼球を切り裂くシーンに始まり、ダリの感性が凝縮されたような衝撃映像が満載になっています。
それでも全部観終わる頃には軽く精神的な疲労を感じつつ、出口を出てすぐのところにあるミュージアムショップをぶらぶら物色していると、展示作品のポストカードに混じって何やら異質なものが(笑)今回のミュージアムグッズは、輸入物も含めてかなり充実した品揃えになっているので、観終わった後のお楽しみに。 余談ですが、普段日常的にもよく使われる「シュール」という言葉は、もとはこのシュールレアリスムを短縮(省略)したものなのですが、一般的な言葉として浸透する過程で、その本来の意味である「超現実」から「非現実」「不可解」「奇抜」などの、有り得ない感じや普通と少しずれていて変な感じをいう意味に置き換わってしまったようです。 さて、本展の会期もいよいよあと1ヶ月にせまりましたが、これから行かれる方(特に休日に行かれる方)は、くれぐれも心の準備(いろんな意味で)をしてお出掛け下さいませ☆ ![]() |
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